ミスユニバースジャパン2025プレミリナリー香川代表 独占インタビュー 

大塚美帆(おおつか みほ)  香川代表

職業 :社会起業家/元・外資系エンジニア

誕生日:2000年10月26日  24歳

出身地:神奈川県

身長:176cm

趣味:読書、カフェ巡り、散歩、御朱印集め

特技:課題解決型思考、料理、どこでも寝れる

 

セミファイナリストに選ばれた時はどんな気持ちでしたか?

率直に、とても嬉しかったです。私はこれまで、ヤングケアラーとして家族の介護と、自身の病気に向き合いながら生きてきました。青春や自己表現の時間を「誰かを支えること」に捧げ、自分の人生を生きられていないような感覚に苦しんだ時期もあります。そんな自分を変えるために、勇気を出して応募しました。
応募時には、介護問題への強い関心と、自身の経験を綴りました。現在、日本には要介護・要支援認定者が約691万人、家族介護者は653万人います(厚労省 令和4年)。これは喫緊の社会課題です。
だからこそ、今回の選出は、私の想いが認められたようで本当に嬉しく、社会に声を届ける第一歩として誇りを感じています。

あなたを一言で表すと、どんな人でしょうか?(理由も)。

私を一言で表すなら、「陰に光を灯す人」です。
それは、目立つ場所で輝くのではなく、誰にも見えない場所にそっと光をともすように生きてきたからです。父の難病、ヤングケアラーとしての生活、自身のてんかん。声を上げられず、苦しみを抱えたまま過ごした幼少期は、まさに“陰”の中にいました。
けれど私は、その痛みを弱さではなく、“社会を変える力”として受け止めるようになりました。社会福祉を学び、外資系コンサルで課題解決力を磨き、今は起業という新たな挑戦へ。光の届かない場所に、構造と仕組みで希望を届けたいと思っています。
試練に鍛えられてきた人生を、今は誇りに思います。私はまだ磨かれ続ける途中の存在。だからこそ、もっと強く、もっと優しくなれる。誰かの「もう一歩、頑張ってみよう」をそっと照らせる人でありたいと願っています。

 あなたの小さい頃のあなたはどんな子でしたか?

幼少期の頃は、ちょっと恥ずかしがり屋で人見知り。                      でも、いつでもご機嫌でニコニコしていて、周りの大人たちに自然とかわいがられる子でした。   イギリスで過ごしていた当時、英語は得意ではなかったものの、不思議と人に助けてもらえる存在だったと思います。
繊細だけど大雑把、おっちょこちょいなのに慎重——そんなアンバランスさが、私らしさでした。  家では明るい“内弁慶タイプ”で、空想の世界で遊ぶのが大好き。自分の中で物語を広げては、夢中になっていました。
今思えば、人の優しさに気づき、受け取る力はこの頃に育まれたもの。私の「人とつながる力」と「どんな時も前を向く力」の原点が、そこにあったのだと感じます。

あなたのチャームポイントを教えて下さい

私のチャームポイントは、「言葉の温度」と「雰囲気の安心感」です。よく、“話していると落ち着く”“なんだか安心する”と言ってもらえることがあります。
そのぶん、人の気持ちをよく観察して、静かに寄り添うことを大切にしてきました。        自分の経験から、言葉を選ぶときは、誰かを傷つけず、そっと背中を押せるような伝え方を心がけています。
ミスユニバースの活動では、見た目の美しさだけでなく、“内面からにじみ出る誠実さ”が伝わる人でありたい。そんな想いが、私の言葉や表情に自然とにじみ出ているとしたら、それが私の一番のチャームポイントだと思います。

 今までで1番頑張ったことを教えて下さい

私が今までで一番頑張ったことは、「自分自身と向き合い続け、自分の力で人生を切り開くこと」です。
7歳で父がパーキンソン病を患い、母も精神的に不安定に。姉も深く悩むようになり、私は家族全体を支える存在として生きてきました。てんかんの発作に悩まされながらも、3年以上病院に連れて行ってもらえず、体調を崩してご飯が食べられずに栄養失調になっても、何の対応もされない。何を訴えても「気のせい」として扱われる毎日は、心も体も限界でした。
中学1年生の頃、大学病院の医師が「これは虐待です」と母に明確に伝えてくれたことが、私の人生の転機になりました。学校の先生や専門職の方々が動いてくださり、「家の外にも味方がいる」と知れたことは、当時の私にとって何より大きな救いでした。
そこから私は、「支えるだけの人生」ではなく、「自分の意思で未来を選ぶ人生」へと歩みを進めていきました。社会福祉を学び、今では自分の経験を生かして、同じように“声を上げづらい人”の力になりたいと行動を始めています。
今も過去を完全に乗り越えたわけではありませんが、自分の気持ちに正直に生きられるようになったことを、誇りに思っています。

憧れている(目標にしている)人を教えて下さい。

私が目標にしているのは、名前のある特定の人物というより、「知性と芯の強さを備えながらも、穏やかに人を照らす女性」です。
ブレない軸を持ち、有言実行で行動し、必要なときには自然と手を差し伸べられる。そして、ユーモアとあたたかさを忘れずに、周囲にポジティブな影響を与え続ける。そんな人に、私は強く惹かれます。
たとえば、真のリーダーシップを貫いたエリザベス女王、信念と発信力を武器に世界を動かすマララさん、洗練と優しさを併せ持つ富永愛さん。彼女たちのように、姿勢や言葉、人生の選択そのものが誰かの希望となるような存在を目指しています。

あなたに取ってオピニオンリーダーとはどの様な人物でしょうか?

私にとってオピニオンリーダーとは、「光の当たらない場所に、言葉と行動で光を届けられる人」です。
単に発信力があるだけでなく、社会の中で見過ごされがちな課題に気づき、声を上げにくい人々の思いを代弁できる。そんな誠実さと責任感を持つ存在だと考えています。
また、立場や肩書きに頼らず、人としての姿勢や生き方そのものが、誰かの“背中を押す力”になっている——そんなオピニオンリーダーに私は憧れます。
私自身も、自分の経験を通じて、社会の中で見えにくい声を可視化し、あたたかく届けられる人でありたいと考えています。

今世界中で起きている問題のどの問題に関心があります

私が関心を寄せているのは、介護を取り巻く社会構造の問題です。
厚生労働省の統計によると、日本の要介護・要支援認定者は約691万人、家族介護者は653万人にのぼります。高齢化の進行に伴い、ヤングケアラー、ビジネスケアラー、老老介護など、多様な立場の人が日常的にケアに関わるようになり、その多くが制度の隙間に置かれたままです。
これは日本だけでなく、先進国全体、さらには高齢化が加速する新興国でも共通の課題です。
健康寿命の延伸だけでなく、要介護状態になった後も、関わるすべての人が尊厳を持ち、笑顔で暮らせる社会をつくることが、これからの時代に求められると考えています。

あなたがミスユニバースになったら何をしたいですか?

私がミスユニバースになったら、「見えない苦しみ」に光を当てる存在になります。
介護や精神的な困難、孤独、家族問題──文化や国を問わず、“サイレントクライ”は世界中に存在しています。私自身も、かつて声を上げられなかった経験があるからこそ、今は、声なき声に寄り添い、その思いを社会に届ける橋渡しの役割を果たしたいと願っています。
まずは、当事者へのインタビューや課題に関する情報発信を行い、背景にある社会構造への理解を深めていきます。さらに、支援の現場で活動する方々との対話を通じて、行政や企業への提案に繋がるアクションへと昇華させていきたいと考えています。
ミスユニバースとは、美しさに加え、教養・共感力・発信力を兼ね備えたグローバルリーダー。私はその立場を活かして、制度の谷間に置かれた人々の存在を可視化し、国や世代を越えて希望をつなぐ存在になります。
そして何より、自らの歩みが誰かの背中をそっと押すような、あたたかな希望となるよう、真摯な言葉で世界へ想いを発信していきます。

将来の夢、今後について教えて下さい。

夢は、「見えない苦しみと戦う人を、社会全体で支えられる仕組みをつくること」です。
誰しもが、ふとした瞬間に孤独や限界を感じることがあります。だからこそ私は、どんな状況にあっても、自分自身と向き合い、再び歩き出せる社会を実現したいと願っています。
ミスユニバースという発信力ある立場だからこそ、声なき声に耳を澄ませ、共感と支え合いの輪を国境や文化を超えて広げていくことができると信じています。
3年後には、通信制高校の生徒や保護者に寄り添う支援サービスを起点に、社会起業家としての実績を確立し、「社会を変える力」を体現する存在になります。
10年後には、年商15億円を超えるソーシャルビジネスを展開し、政策・教育・企業と連携しながら、制度の谷間にいる人々の声を社会全体へと届ける女性リーダーになります。
私の夢は、社会を変えること。
そして、行動を通じて“世界を変える人”だと周囲に認められ、勇気と希望を与えられる存在になることです。

ミスユニバース日本大会へ向けての意気込みをお聞かせください。

この貴重な舞台に立てることに感謝し、一日一日を大切に、ベストを尽くして頑張ります!
応援よろしくお願いします!

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