1. 調査概要(冒頭サマリー)
調査目的
近年、ミスコンテストは「美の競演」にとどまらず、社会課題解決や地域活性への関与が注目されています。本調査は、ミスコンにおける社会貢献活動の実態を数値で可視化し、その傾向と意義を客観的に分析することを目的として実施しました。
調査対象
2023年度および2024年度に『ベストオブミス』各都道府県大会へ出場したファイナリスト・タイトル保持者 計214名
調査期間
2025年12月1日〜2026年1月15日
調査方法
オンラインアンケート調査および活動実績報告書の集計分析
(自記式回答・複数回答可)
2. 調査結果サマリー(結論先出し)
本調査から、以下の5つの傾向が明らかになりました。
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社会貢献活動への参加率は89.7%
出場者の約9割が何らかの社会活動に関与。 -
年間平均活動回数は6.8回
タイトル保持者に限ると平均9.3回に増加。 -
活動分野の最多は「地域活性・観光PR」(52.3%)
次いで「子ども支援」(41.6%)、「環境活動」(37.9%)。 -
企業・自治体との連携経験者は64.0%
公的機関との協働が拡大傾向。 -
社会貢献活動がキャリア形成に影響したと回答した割合は78.5%
自己成長・進路選択に直結する傾向が見られた。
3. 調査結果詳細
(1)社会貢献活動への参加実態
「大会出場期間中に社会貢献活動へ参加したことがあるか」という設問に対し、
89.7%が「ある」と回答しました。
未経験者は10.3%にとどまり、ミスコン参加と社会活動が高い確率で結びついている実態が示されました。
(2)年間活動回数の傾向
活動経験者(n=192)の年間活動回数は以下の通りです。
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1〜3回:28.6%
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4〜6回:31.2%
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7〜10回:24.5%
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11回以上:15.7%
平均値は6.8回/年。
特にタイトル保持者(グランプリ・準グランプリ等)では平均9.3回/年と、役職付与後に活動機会が増加する傾向が確認されました。
(3)活動分野の内訳(複数回答)
活動ジャンルの割合は以下の通りです。
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地域活性・観光PR:52.3%
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子ども支援・教育関連:41.6%
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環境保全活動:37.9%
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女性支援・ジェンダー関連:33.8%
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高齢者福祉:26.4%
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国際交流・海外支援:18.7%
「地域密着型」の活動が最も多く、自治体イベントや観光PRへの参加が中心となっています。
(4)企業・自治体との連携状況
「企業または自治体と協働した経験がある」と回答した割合は64.0%。
連携形態は以下の通りです。
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自治体主催イベント出演:46.2%
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企業CSRイベント参加:38.7%
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地域PRアンバサダー任命:29.4%
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チャリティーキャンペーン共同実施:21.8%
単独活動ではなく、組織連携型の社会貢献が主流になりつつあることが示唆されます。
(5)キャリア形成への影響
「社会貢献活動が将来の進路やキャリア形成に影響を与えたか」という問いに対し、
78.5%が「影響した」と回答。
具体的な影響内容としては、
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人前での発信力向上:62.1%
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地域ネットワーク構築:48.3%
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社会課題への関心深化:44.7%
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進路変更・志望動機の明確化:31.5%
などが挙げられました。
4. 考察・業界分析
ミスコン業界の変化
従来、ミスコンは「容姿評価中心」とのイメージが強い分野でした。しかし近年は、社会的役割を担う“アンバサダー型人材育成”へと構造転換が進んでいます。
本調査結果からも、出場者の約9割が社会貢献活動を経験し、年間平均6回以上の活動を行っていることが確認されました。これは、単発イベント出演を超えた継続的関与を意味します。
『ベストオブミス』の立ち位置
『ベストオブミス』は、世界大会へ続く国内統括大会として、
「世界基準の女性リーダー育成」を掲げています。
特徴として、
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都道府県単位の組織運営
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地域連携を前提とした活動設計
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社会活動参加を推奨する教育プログラム
が挙げられます。
数値上も、地域活性分野への参加が52.3%と最も高く、全国規模で地域密着型モデルを形成している点が特徴的です。
社会的背景との関連
企業のESG経営推進、自治体の地域ブランディング需要拡大、若年層女性の自己表現市場拡大といった社会背景が、ミスコンの社会貢献化を後押ししていると考えられます。
単なる「イベント出演者」ではなく、「発信力を持つ地域人材」としての役割が求められる時代へ移行していることが、データからも読み取れます。
5. 今後の展望
本調査結果から、ミスコンは以下の方向へ進む可能性が示唆されます。
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社会課題解決型プラットフォームへの進化
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企業CSRとの連携拡大
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地方創生施策との協働深化
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女性リーダー育成機関としての再定義
特に、社会貢献活動経験がキャリア形成へ影響したと回答した割合が約8割に達したことは、女性活躍推進の文脈において注目すべき数値といえます。
企業・自治体にとっては、若年層女性ネットワークと発信力を持つ人材との連携機会として、ミスコン組織の活用可能性が高まると考えられます。
6. 調査を実施した『ベストオブミス』について
団体名:ベストオブミス
活動内容:世界大会へ続く国内代表選考および女性人材育成事業
主な特徴:
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全国47都道府県での大会開催
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世界基準の教育プログラム導入
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地域連携型社会貢献活動の推進
同団体は、単なる美の競技大会ではなく、
「社会と接続する女性の育成」を理念に掲げています。
今回の調査は、ミスコン業界における社会貢献活動の実態を可視化する初の試みとして実施されました。
今後も定期的なデータ公表を通じ、透明性の高い情報発信を継続していく予定です。




















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