世界4大ミスコンの一つ「2020 ミス・ユニバース ジャパンファイナル」が29日、都内で行われ、ファイナリスト11人の中から、会社員の杤木愛シャ暖望さん(とちぎ・あいしゃ・はるみ=24)がグランプリに輝いた。
身長175センチの杤木さんは、グリーンのドレスで登場。昨年、大会に初参加し、今回2回目の挑戦で見事グランプリを獲得した。
杤木さんは「とてもうれしい。自信はあったけど、いざステージの上に立つと自信をなくした。周りの子たちが本当に輝いていた」と大会を振り返った。
杤木さんは、ガーナ人の父と日本人の母のハーフ。10歳の時に日本へやって来た。
夢について問われると「偏見をなくすことを世の中に発信できたら。誰よりも過ごしやすい社会を目指したい」と語った。
偏見をなくしたいという思いは、自らの経験から感じたことだという。「偏見にはいろんな種類があって、私のような黒人の血の入っている人への差別、女性への差別がある。私の人生を通して伝えられたら」と意気込んだ。
コロナ禍での開催となったことには「どうしても、実際に人前に立つのと、パソコンで勉強をするのとは違う。今日は人前に立って、とても緊張した」とはにかんだ。
趣味は料理、友達や家族とのピクニック。ガーナの煮込み料理が得意だという。
中野区の江古田育ちで、高校の時から千葉県に住み始めた。「ディズニーがとても近い。梨がとってもおいしい」と千葉の魅力についてもアピールした。
杤木さんは今年冬に開催予定の世界大会に出場する。