「選ばれなかった先で、人生は動き出す」 ─ミスコン15年プロデュースして見てきた“本当に輝く瞬間

発表者:
ミスコンプロデューサー/女性の人生設計を支援する文化編集者
内田 洋貴


2025年、私がプロデュースしたミスコン日本大会の“その後”

2025年。
私がプロデュースに携わったミスコン日本大会では、
複数のグランプリが誕生しました。

しかし、この記事で語りたいのは
「選ばれた瞬間」ではありません。

私が15年以上、ミスコンの現場に立ち続ける中で
本当に人生が動く瞬間は、
意外にも結果発表の後に訪れることが多いからです。

ミスユニバースジャパン2025受賞者と運営代表の集合写真

「ミスコン=自信に満ちた女性」ではない

「ミスコンに出る人は、
もともと自信がある人ばかりでしょう?」

これは、よく聞かれる質問です。
ですが、現場で見てきた答えは真逆でした。

エントリー時、多くの女性が口にする言葉はこうです。

  • 「自分なんて場違いかもしれません」

  • 「選ばれる自信は正直ありません」

  • 「でも、何かを変えたくて来ました」

ミスコンは、
完成された人が集まる場所ではありません。

むしろ、
「今の自分のままでは嫌だ」
という揺らぎの中にいる女性が集まる場所です。


評価されることが、人を強くも、弱くもする

ミスコンには必ず、
順位・合否・評価という結果が伴います。

その瞬間、会場には

  • 喜びで涙する人

  • 笑顔の裏で自分を責める人

  • 「自分は否定された」と感じてしまう人

さまざまな感情が生まれます。

プロデューサーとして
そのすべてを目の前で見てきた私は、
何度も自問してきました。

「この場は、本当に人を幸せにしているのだろうか」


実は、人生が大きく動くのは「落選後」

意外に思われるかもしれません。

しかし、私が見てきた中で
その後の人生が最も大きく動き出すのは、
**“選ばれなかった女性たち”**であることが少なくありません。

彼女たちは、こう変化していきます。

  • 自分の強みを言葉にできるようになった

  • 人前で話すことへの恐怖を越えた

  • 「どう見られるか」より「何をしたいか」を考え始めた

ミスコンは、
勝つための場所ではありません。

それは、
「自分の軸を見つけるための通過点」
なのだと、私は確信しています。


私が「選ばない勇気」を大切にしている理由

プロデューサーとして、
全員を肯定したい気持ちは常にあります。

それでも私は、
「選ばない」という判断を
軽々しく正当化しないようにしています。

なぜなら、
評価は終わりではなく、
問いを残すものであるべきだと思うからです。

  • 自分は何を大切にしたいのか

  • 何のために挑戦したのか

  • 次に、何を選び取るのか

問いが残る限り、
人は立ち止まらず、前に進める。


ミスコンを「人生の編集装置」へ

私が目指しているのは、
ミスコンを単なる「美の競争」から

人生が一段階、前に進むための装置

へと再定義することです。

勝っても、負けても、
その人の人生が少し強くなる

そんな場であり続けたいと、
本気で思っています。


最後に|ミスコンは、完璧な人のための舞台ではない

ミスコンは、
完璧な人のための場所ではありません。

迷いながらも、
それでも一歩踏み出そうとする人のための舞台です。

私はこれからも、
女性たちの「その後の人生」に
責任を持てるプロデューサーでありたい。

そう思いながら、
今日もこの現場に立っています。


発信者プロフィール

内田 洋貴(うちだ・ひろき)
ミスコンプロデューサー/女性の人生設計を支援する文化編集者。

ミスユニバースジャパン、ベストオブミスをはじめとする
全国規模のミスコン運営に15年以上携わる。

振袖・成人式・ミスコンといった
**「人生の節目」**をテーマに、
文化と個人の関係性を再定義する発信を行っている。