ミス・ユニバースとミス・グランドの対立が各国大会に波及 エクアドルで7年間続いたライセンス契約が終了へ

世界的ミスコンの運営権をめぐる対立が新局面。各国ナショナルディレクターによるライセンスの選択が進む

2026年10月25日

世界的なミスコンテスト「ミス・ユニバース(Miss Universe)」と「ミス・グランド・インターナショナル(Miss Grand International)」の対立が、各国の大会運営にも影響を及ぼしている。

南米エクアドルでは、約7年間にわたりミス・グランドの国内ライセンスを保有してきた運営組織が契約更新を見送ることが明らかになった。

エクアドルの現地メディア「Diario EXTRA」が2026年10月24日に報じたもので、ミス・ユニバース側からの要請が判断の背景にあるという。

国際的なミスコンテストのライセンスを複数保有する運営会社にとって、今後の事業戦略に影響する動きとして注目される。

エクアドルで7年間続いたミス・グランドの運営契約が終了

報道によると、エクアドルでミス・グランドの国内大会を運営してきた「Concurso Nacional de Belleza(CNB Ecuador)」は、2026年の契約更新を行わない方針を決定した。

同組織の代表を務めるTahiz Panus氏は、ミス・ユニバース側からミス・グランドのライセンスを手放すよう求められたことを明らかにしている。

Panus氏によると、10月15日にミス・グランドの更新契約書を受け取ったものの、署名を行わなかったという。

今回の決定について、同氏はミス・グランドの創設者であるNawat Itsaragrisil(ナワット・イッサラグリシル)氏からライセンスを取り上げられたわけではなく、自らの判断で契約を更新しなかったと説明している。

一方、CNB Ecuadorは今後もミス・ユニバース、ミス・ワールド、ミス・スプラナショナルなどの大会運営を継続する方針だ。

ミス・グランド・エクアドルは新たな運営体制へ

今回のライセンス契約終了に伴い、エクアドル国内のミス・グランドは新たな運営体制に移行する見通しとなった。

新たな運営関係者としてIsrael Vélez Arce氏の名前が挙がっており、エクアドル国内24州から代表者を選出する全国大会の構想が報じられている。

従来の運営組織がライセンスを更新しない場合でも、国際本部が別の事業者に運営権を付与することで、国内大会そのものは継続できる可能性がある。

このような運営主体の変更は、国際ミスコンテストにおけるフランチャイズ制度の特徴の一つでもある。

ミス・ユニバースとミス・グランドの対立が背景に

今回の動きの背景には、両国際大会の運営組織間で続く対立がある。

ミス・ユニバース側は2026年10月、ミス・グランドにおける上位入賞者の他大会出場制限について批判的な立場を示した。

さらに、両大会のライセンスを保有するナショナルディレクターに対し、ミス・グランド側の権利を手放すよう求める方針が報じられている。

ミスコンテスト業界では、一つの国内運営会社が複数の国際大会のライセンスを保有するケースも珍しくない。

各大会の代表選考、スポンサー営業、イベント制作、メディア対応などを共通の運営基盤で行うことで、事業の効率化が期待できるためだ。

しかし、国際本部間で競合関係が強まれば、複数ライセンスを保有する事業者が、どの大会との契約を優先するかという判断を迫られる可能性がある。

今回のエクアドルの事例は、その影響が実際の契約更新に表れたケースといえる。

ベトナムではミス・グランドのライセンスを継続

一方、アジアでもミス・グランドの国内ライセンスをめぐる動きが見られる。

ベトナムの大手メディア「Tuổi Trẻ News」は10月25日、複数国でミス・グランドのライセンス運営体制に変更が生じていると報じた。

その一方で、ベトナムでは既存の運営会社Sen Vangが2027年のミス・グランドのライセンスを継続することが伝えられている。

また、2027年のミス・グランド・インターナショナル世界大会については、当初予定されていたベトナムからタイへ開催地が変更されている。

こうした動きからも、世界大会の開催地や各国ライセンスの運営体制が、国際本部の事業方針によって変化する状況がうかがえる。

国際ミスコン業界で重要性を増すライセンス契約

ミス・ユニバース、ミス・ワールド、ミス・インターナショナル、ミス・アース、ミス・グランドなど、世界各国で開催される国際ミスコンテストの多くは、各国の運営事業者にライセンスを付与する方式を採用している。

国内運営会社は、国際本部との契約に基づき、国内大会の開催や代表者の選出、スポンサーの獲得などを行う。

このため、ライセンス契約の更新条件や独占条項、他大会との兼業制限、代表者の世界大会出場資格などは、事業運営における重要な要素となる。

今回のように国際大会同士の対立が国内ライセンスの選択に影響する場合、各国の運営事業者は、単年度の大会開催だけでなく、中長期的な契約の安定性も考慮する必要がある。

日本のミスコンテスト業界への影響は

日本国内でも、複数の国際ミスコンテストが開催されており、それぞれ異なる運営組織やライセンス契約のもとで代表者が選出されている。

今回のエクアドルの契約終了が、日本国内のミス・ユニバースやミス・グランドのライセンスに直接影響したという情報は、現時点では確認されていない。

しかし、世界的なミスコンテストの運営権や契約条件の変更は、今後、日本を含む各国の大会運営体制に影響する可能性がある。

一般財団法人日本ミスコンテスト協会では、国際ミスコンテストの運営体制やライセンス制度、世界大会の動向について、引き続き情報を注視していく。

特に、各国のナショナルディレクターが複数大会のライセンスを保有する場合の契約条件や、国際本部による権限の行使、代表者の出場機会への影響が今後の注目点となる。

参考・出典

Diario EXTRA(エクアドル)/2026年10月24日

「Tahiz Panus no renovará franquicia Miss Grand por solicitud de organización Miss Universo」

https://www.extra.ec/noticia/farandula/tahiz-panus-no-renovara-franquicia-miss-grand-solicitud-organizacion-miss-universo-165892.html

Tuổi Trẻ News(ベトナム)/2026年10月25日

「Miss Grand International sees franchise shake-ups across countries, Vietnam retains license holder」

https://news.tuoitre.vn/miss-grand-international-sees-franchise-shake-ups-across-countries-vietnam-retains-license-holder-103261025140137041.htm

※本記事は海外報道に基づき、2026年10月25日時点で公表された情報を整理したものです。契約上の権利関係については、各当事者の主張と法的に確定した事実を区別して記載しています。